エクセターの幽霊話を書こうとして自分が予想していたよりも遅くなってしまいました。
遅延の理由は話をきちんとおぼえているつもりで、実際に書き始めてみると記憶がかなり細切れになってしまっているのに気が付いたからなのです。
真面目に私の与太話にお付き合いくださっている人に嘘を吹き込んでは申し訳ないと、
イギリスから書籍を取り寄せて新たに読み直していたので遅くなってしまいました。
その読書の結果、頭の整理が一区切りついたので『さあ書くぞ。』と思ったのですが、
今更のことにエクセターがどこにあるやら何も説明していないことに気が付いたのです。
で、今回はエクセターの位置の説明とそのあたりの付帯情報から…。
これはグーグルマップから失礼したイギリス近辺のヨーロッパ地図で、
ロンドンから左やや下方に視線を走らせていくとエクセターの文字が認められると思います。
ほぼロンドン中心部から走行距離は316km…。
この地図の中に見えている地名として有名なのはプリマス、これはメイフラワー号で清教徒がアメリカへと船出した港です。
サウサンプトンは私がクイーンエリザベス号に乗船した時に行った街で大きな港湾都市です。
イギリスは長距離バス網が大変に発達していて色々の場所を訪問するのに格安で旅をすることが出来ます。しかも目的の街の中心地に停留所があります。
学生だとわずかなお金で3年間の学生パスを作ることが出来、格安で利用できます。
ですのでイギリスに渡った時に既に45歳であったにもかかわらず、すぐさま学生パスを作り(羞恥心もなく)それを利用して色々の所に旅をしました。
湖水地方、ケンブリッジ……そしてロンドンへも何度も。
但しケージに入っていても猫は載せてくれません。
ロンドンを出たバスはヒースローを経由し、出発後、時折中継地に止まることがこともありますが多くはノンストップでエクセターを目指します。
約3時間半の旅程となります。時折本線たる高速が何らかの理由で利用できなくなると道を旧道に変えます。するとストーンヘンジのすぐそばを通るのです。
初めて夕闇の中に浮かび上がるストーンヘンジをバスから見た時、途方もなく感動しました。
ですがバスから見た関係でストーンヘンジを実際に訪問することはイギリス留学中ありませんでした。
しかし問題は時間の正確さで、時に1時間、2時間の遅れなどが発生します。最初は無茶苦茶怒っていましたが、後半になってくると怒るも馬鹿らしくなり
ヒースローのバスがやってくるのを見えるカフェに陣取り、濃いチョコレートドリンクを飲みながら(それもとっても安いのです)本を読んで腰を据えてバスを待つようになりました。
でも一人で旅行しているので、スーツケースが心配でカフェで時間を潰すことになっても大丈夫なようにスーツケースを拾う前にヒースローで必ずトイレを済ましていました。
イギリス生活で外出して困ったのはトイレが見つかりにくいことでした。
7月とクリスマス後は大変なバーゲンシーズンだったのでよくハロッズに出かけていましたが、
当時日本円にして10000円以上ぐらい買い物をしなければハロッズトイレの使用料が200円ぐらい必要だったのです。今はどうなっているのか…。
バスの遅延で一度ひどい目にあいました。
あまりにバスが遅れたために私の乗ったエクセター行きとなっていたバスが途中で進路をプリマスに変えてしまったのです。
恐ろしいことにエクセターに立ち寄らず…
『途中で運転手が何か言っているな???』とは思っていて、『途中でバスを乗り換えろ、とかなんとか…言ってる???でもまさかそんなことが…』
と思っていたらあっという間にプリマス到着に呆然…。
無茶運転手に食ってかかって、エクセター行きのバスにはただで載せてもらえることになったけれど、そのバスの発車まで3時間待ち。
挙句に夜で、トイレも鍵がかかっているし、仕方なく物陰で用を足し、大変に怖い思いをしながら震えながら『やっぱ自分の耳を信用すべきであった…』と深く深く反省しながらでなんやかんやで総計ロンドンから
9時間の旅になってしまいました。
再び、グーグルマップの地図で…。
エクセターのすぐ南にあるトップシャムと言う街は1649年の名誉革命時にオランダから新しい国王が来た土地で、今も当時のオランダ風の建物があります。
エクセターの西に広がるダートムーア国立公園はコナン・ドイルのシャーロックホームズのパスカビルの犬の舞台となっていた土地で底なしの湿地帯が部分的に広がっているそうです。
ここにはイギリスの重犯罪人のための刑務所もあります。
そしてトップシャムのやや南にあるトーキーは有名なアガサクリスティの別荘があったそうです。
と言うことで最後に国立公園の写真を挙げてエクセターの説明を終わります♪
エクセターの大聖堂です♪