湖東三山は少し紅葉が早かったので、今年の紅葉鑑賞については未消化。

で、「紅葉を鑑賞するためにどこかに行くぞ!」と叫んではみるけれど、京都は恐ろしいツーリズム!

過去の私の経験から京都の紅葉の見頃は11月23日の勤労感謝の日付近!!

でも祝日のこの日、今みたいに外国人がたくさん来ていない時でも混雑が半端ではなかった…。

紅葉を見に来たのか、人を見に来たのか、訳の分からない状態。

で、人がいなくてかつ紅葉のきれいなところと言えば……私が思いつくのは一つだけ

ここだけは入場制限と言うか、予約がなければ入れないので人は少ない!

『でも今から予約を取るのは絶対に無理だよね……』とため息をつきつつ、ホームページを確認してみると、予約は一杯というか11月中どの日もダメ!!

しかし、しかし、当日という枠がある!! こんなの昔はなかったのにと思いつつ、『もうこれしかないよね!』と。

で、主人に『23日は5時起きだからね!!!』と叫んだ!

修学院離宮;御水尾上皇様が比叡山のふもとに1659年、上皇63歳の時に完成された山荘。

 御水尾天皇の后はご存じの通り徳川家康の孫娘である徳川和子様です。

この中に下離宮、中離宮、上離宮の3軒の離宮とそれに付随する庭園があり、これをこの順序に案内して頂くこととなります。

歩行は3㎞ぐらい、時間は1時間20分ぐらいです。

で、参観は前と後ろに宮内庁の方が付き、説明を聞きながらの鑑賞となります。

時間は9時、10時、11時、13時30分、15時の5回催行され、それぞれの時間の当日枠は10名づつ、8時40分から門前にての受付となります。

がホームページを見て、私が新たに得た情報…。

この日はこの後に他の大事な予定もあり、『どうしても9時の部に入りたい!』で、5時起床、用意ができ次第出発、と言う運びになったわけです。

と、同時に『車をどこに駐車するか。』の問題もあったわけで、候補に上がっていたのは京都市営出町駐車場、ここからであればタクシー料金もそれほどにかからないであろうと。

といろいろの思惑も秘めつつ、5時起床、6時河内長野無事出発。

祝日の土曜日、通常であれば混雑している東大阪付近から門真JCTも難なく通過、ナビに逆らっていつも通り第二京阪上鳥羽口から一般道、堀川通を北上。

主人が運転してくれている横で、ひたすらにコンピューターでもっと近い空いている駐車場はないかの検索。

で、結果…『修学院離宮の門から歩いて2分のところにある小さなコインパーキングに駐車できるかも。』

で、主人に予定変更だと説明。

「今出川で右折する予定だったけれど北大路通まで北上、そしてそこで右折。東向いて走って白川通りにぶつかった所で左折、再び北上してその後右折して修学院道に入るから。」と。

で、経路変更にうろたえている主人と車の中で喧嘩しつつ、

「もっと、早く走れ。」と叫びつつ。駐車場に着いたのは7時10分。

無事に空きがあり、主人に車を停めておいて、と頼んで修学院門前に走った。

で、見えた行列は既に4人。  (多いというか、少ないというか。何とも表現の仕様がない。)

主人は『何時から?』と尋ねる。『8時40分から。』と言うと顔をしかめている。

で、「ちょっとその辺を見てくる。」と言う。「早く戻ってきてよ、でないと係員が来た時にいないと順番が確保できないから。」

で、待つこと、待つこと……。

そのうちに係員の方が出勤してくる。しかし行列の方も順調に(?)

長くなる…。

で、8時20分頃整理券が配布される。その際に自分が入りたい時間の希望を聞いて下さる。別に行列の先頭だから必ずしも9時のツアーでなくてもいいわけで

『昔は結構杓子定規だったけれど、ずいぶん雰囲気が変わっている。』と考える。

で、8時35分から手続きが始まる。

順番に1グループずつ。

紙に代表者と参加人員全員の名前、住所、年齢を書く。(18歳未満は入れない)

そして身分証明書を全員分示し、手続き終了、中の待合室で出発まで待機することになる、そこにはロッカー、トイレがある。

主人に「1時間半ぐらい全くトイレに行けないからちゃんと用を足しておいてよ。」と説明。

で、いよいよ係員が来て出発。予定通り9時の部に入れた、万歳!

下離宮参観

まず最初は下離宮から…。この順番は昔と変わっていないと思いつつ。

下御殿御幸門

左は御幸門の菱形装飾、この紋様は御水尾上皇お気に入りだったそう。

   中央は袖形灯籠、切れ込みの上方にある蛭釘に釣灯籠を下げて用いるもの    右は朝鮮灯籠

そしてこの下離宮に立つ建物の名は

 

 左は控えの間、 中央は主たる部屋 一段高いのは上皇様がお座りになった間、畳のヘリの色が低い間と異なります。

  右手は琵琶などを置かれた場所。

 欄間は上皇様お気に入りの菱形紋様、それぞれの襖、戸の引き戸のゴージャスさが見事です。