さて下離宮を出て、とことこと中離宮を目指して歩いております。
で、いよいよ見えてきました中離宮の門、これからこの中に入ります♪
中離宮は最初の後水尾上皇創建時には建設されず、後、後水尾上皇の第八皇女光子内親王の山荘として建設される。
後水尾上皇崩御後に落飾した光子内親王にて同地に林丘寺が開かれる。
そして1682年、東福門院の形見として女院御所奥対面所が客殿として移築される。
(宮内庁ホームページより)
と言うわけで、こちらの客殿は豪華な建物となっております。
で、建物に行くと言いつつ、まだ庭をさまよっています。
で、これが客殿の部屋なのですが、このままだと何が何だかわからないので部分、部分を拡大して説明してゆきます。
まずこれは杉戸の一つなのですが、
祇園祭の山車が書かれています。
また金の引き戸にもご注意下さい。
続いて、
実はこの客殿の前に上の写真の通り小川が流れています。
そして上の杉戸の鯉が夜、杉戸を抜け出してその小川に遊びに行っていることが判明しました。
で、絵師が鯉が戸を抜け出れない様に、杉戸に網を描き加えたそうです。
でも、網を描き加えられても鯉が網を食い破ってやはり遊びに出かけた、と言うことで鯉のえらの辺りの網が食いちぎられております。
左画像、青と金使いの襖、引き手も豪華です。右床の間の下の部分にある扉絵は加賀友禅染物を様子、この扉の引手は羽子板の形をしています。
床の間の違い棚は、雲が霞にたなびている様子を表現したもので霞棚と呼ばれ、天下3名棚の一つです。
ほかの二つは一つは桂離宮、もう一つは醍醐寺三宝院にあるそうです。