前回に曼殊院の猿の話を書きつつ、『そういえばジブラルタルでも猿が一杯いたな。』と

思い出し、猿繋がりでジブラルタルの話でも書こうかな…と思いつきました。

 ジブラルタルの背景の複雑な国際情勢も日本人はほとんどの方が知らないだろうし、

   (って言っても私もジブラルタルに行くまで諸々の事を全く知らなかったのですから

     立派な事は言えないのですが…)

これも読んでいただく方にとっては興味深いトピックとなるかもしれません。


私がジブラルタルに行ったのはイギリスで勉学中の2007年、クイーンエリザベス二世号の旅の最終寄港地として参りました。

クイーンエリザベス二世号を所有していたのはcunardと言う会社、この会社はイギリスアメリカ間の郵便を運ぶ会社として1839年に設立されました。

そしてイギリス政府の保護のもとに確固とした地位を築いていきます。

各種の船会社を併合し着実に地位を固め、ライバルのホワイト・スター・ライン(かの有名なタイタニック号を所有した会社)をも1934年吸収します。

勿論、今も精力的に活動しているクルージングの会社です。

左が当時彼らが所有してクイーンエリザベス二世号とクイーンメリー2の写真、右が海の貴婦人と呼ばれたクイーンエリザベス二世号です。

この時に私が参加した旅ではイギリスの母港サウサンプトンから出発、地中海を周遊し、最後にジブラルタルに寄港してイギリスに帰りました。

ジブラルタルはスペインがあるイベリア半島の突端に突き出た半島で、大西洋から地中海に入るジブラルタル海峡の要害の地となっています。

その重要性ゆえに今もイギリスの植民地なのです。もちろんスペインは返還を要求しているらしいのですが…。

その領有を主張し続けるために、イギリス船籍の船がほぼ必ずジブラルタルに寄港することになっているらしいのです。

って、受け売りの(それも英語で聞いた)私の説明は話半分に聞いておいてくださいね♪

土地がないので、飛行機の滑走路を横切る形で道路が走っている情景を撮影した写真です。 特にこの部分に注目下さい。