出町柳ふたばで欲しかったものを手に入れて、友人の家に向かう。
連絡を取ると友人は『アパートの屋上で今洗濯物を干しているから家に入って待っていてよ。』とおっしゃる。
『そんなこと言われてもできるはずないだろう。』と考えて、『どこかで時間を潰す方法は…??』
結論、『北山通の進々堂に行こう。』進々堂、日本で創成期のフランスパンの製造にこだわった店として名高い。
進々堂で主人の好きなパンをいくつか購入して友人のもとに向かう。
友人宅で友人が4月9日に着せてくれた着物姿の写真と、同じ着物を5月3日の中学時代の同窓会の日、同窓会会場のホテルの着付け室で着せてもらった写真を比べながら彼女と話し合い。
同じ着物に同じ小物、同じ鬘を使いながら印象が全く違う。
友人の言葉によると『大島はおしゃれ着だからそれなりに崩して着せるもの。式服の様にかっちりと着せるものではないのよね。その点から考えると帯の位置も高すぎる。
でも結局いいのではないかな。京都ではその点はうるさいけれど地元ではそこまで着物に詳しい人もないだろうし。』
とのこと。
で、コンピューターを見ながらの彼女の寸評が終わりいよいよ着付けのレッスンと言うことで、
彼女の部屋も狭いことから主人に車にコンピューターをおろしてくれと頼んだ。
さてここからとんでもないことが起きてくる…。
主人が消えて…。
足袋をまず、そして和装用の下着を着ていると私の携帯が鳴り始めた。『えっ、誰?』と思って出ると主人。
『ちょっと降りてきてくれないか。』でも今はほとんど裸に近い状態…。『そんなすぐには無理よ。』と答えると『電話を代わる。』と…。
で、出てきたのはなんと…
『京都北警察です。』
思わず『へっ!』と声が出た。

大田神社のかきつばたの写真…。