大台ケ原で転倒のために右手を骨折して、色々の雑事が増えて疲れています。
整形外科での手術は無事に済んだのですが、手術創の状況確認のための受診。
手術のための全身状態の確認のために見つかってきた心電図異常
(これはもう小学生の頃からの異常なので、そっとしておいて欲しいのだけれど、それって私のわがままなのだろうな…)。
そしてこの後も続くことになった循環器科の受診。
あれだけ強烈な化学療法、放射線療法を行ったのだから多少心臓が傷んだのは仕方ないよね、とため息をつきつつ…。
とりあえず、整形外科と循環器科の受診は続くことに…。
加えて骨折した手のリハビリ…。
自分が悪いのですが、若干不本意な状況にため息つきつつ、イギリスで歩いていた時のことを思い出しています。
私が暮らしていたデボン州には巨大なダートムーア国立公園が存在していました。
広さは954平方km、一番高所で標高621mなので、日本の様に高所への登攀と言う側面はほとんどありません。

中央を走る自動車道があり、簡単にアクセスすることができます。自動車道の両側に荒れ地が広がります。



こうして無限とも見えるような荒れ地が広がっています。
しかしこの荒れ地にも泉の様に水が湧き出し、小川の作っている美しい所があります。
その場所が危険なので、時として底なしの沼を形づくっている所があるのです。
そのことは有名なコナンドイルの小説『バスカヴィルの犬』の最後に登場します。
学童や青少年達がダートムーアにおいて訓練のためにキャンプをしながら歩くとき、イギリスの陸軍が安全のために参加します。
そしてこのダートムーア内にはイギリスの重罪人のための刑務所がありました。
(今もあるかもしれません。)って、今朝主人に聞いたら今もあるそうです。
時折案内人付きのバスなどでダートムーアを訪問すると案内人が冗談交じりに
『昨日、脱獄囚があったみたいですが、怖がらないでください。そのうち底なし沼に落ちて命を終わると思いますので…』
と言うのです。これが彼らの案内(?)の常套文句みたいでした。
このダートムーアにはいくつかストーンサークルが残っています。

リュックサックを背負って歩くリンダ。
彼女とはOxfamでボランティアをしている時に知り合いました。
それ以前は全く知らない人でしたが、良く声を掛けてくれて色々の所に連れ出してくれました。
こういう時イギリス人の懐の深さってすごいなと思います。
ヒース咲く荒れ地を歩く、彼女の前にストーンサークルが見えています。
こちらはまた別のストーンサークル、半身ぶっちぎれて写っているのはリンダのボーイフレンド。
彼女はシングルマザーで、二人の男の子を養育費を受けとりながら育てていました。
彼女のボーイフレンドの名前は???忘れた!!!


こちらは山肌に広がる巨大なストーンサークル…。








ストーンサークルの内部で昼食を食べていると
放牧されている牛がたくさん近づいてきましたが
なぜか、ストーンサークルの内には入ってきませんでした。
何か忌避するべきものがあるのでしょうか。
この時、私はおにぎりのお弁当を用意していたのですが
リンダのボーイフレンドがほとんど一人で食べてしまいました。
この次の機会に目先を変えてサンドイッチにしましたが、
彼全く食べませんでした。
そして私は心の中で『なんでやねん!!!』と叫んでいました。

このストーンサークルは古代人の住居跡もしくは何らかの宗教的観点から祭祀の場所として使われたものかもと言うのが、今のところの意見みたいです。
そして、最後に…


